整形外科

Orthopedics

腰部脊椎管狭窄症/すべり症

腰部脊椎管狭窄症は、腰の部分にある神経(馬尾、神経根)の通り道が狭くなってしまう疾患です。
主な原因はすべり症(椎間板を支える力が弱くなり骨がずれる状態)や脊柱管を取り囲んでいる椎体・椎弓の変性、黄色靭帯肥厚など、主に加齢による体の変化によって起こると考えられています。

症状の断面図
腰椎すべり症のMRIとレントゲン図

症状

しばらく歩くと神経、血管が圧迫されることにより、主に足にしびれや痛みがおこります。前かがみの姿勢で休むと神経、血管の圧迫が開放され楽にはなりますが、長時間続けて歩くことが非常に困難になります。

保存療法

鎮痛剤、血管拡張剤などの内服薬、リハビリテーションを行います。

手術療法

MIS-TLIF=Minimally Invasive Surgery – Transforaminal Lumbar Interbody Fusion

低浸襲脊椎後方固定術のことで、だんだん日本にも普及し始めた手術法です。
患部を5cmほど切開し、レントゲン透視撮影を行いながら、神経の通り道を狭くしている原因を取り除いていきます(除圧)。除圧が終われば、椎間板を取り除き、代わりに人口椎間板を入れスクリューで固定していきます。
患者さんの体への負担が少なく、入院期間は術後が順調なら10日間程です。
手術後は、硬いコルセットを3カ月間装着します。

低浸襲脊椎後方固定術の模型と図
術前、術後のレントゲン図
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