整形外科

Orthopedics

反復性肩関節前方脱臼

外傷により初回の肩関節脱臼時に適切な固定がなされなかったり、肩関節損傷の程度が大きかった場合に、脱臼をくり返すようになってしまう疾患です。

反復性肩関節前方脱臼のレントゲンと図

症状

肩の関節は、一度脱臼すると外れやすくなり、回数を重ねるたびに少しの外力(寝返りなど)でも外れるようになります。初回の経験の年齢が若ければ若いほど、再発率は高くなります。

保存療法

初回脱臼の場合は外転装具にて3〜4週間固定した後、リハビリテーションによりほとんどの方が完治しますが、これらの治療で改善されず、脱臼をくり返す場合は肩関節鏡視下手術を行います。

手術療法

肩関節鏡視下手術

肩関節の周囲に1〜2cmほどの小さな穴をあけ、損傷した肩関節や靭帯を修復します。傷口は小さく、体への負担が少ないため、日常生活は、術後1〜2カ月で支障がなくなります。運動は希望される競技レベルにもよりますが、3〜6カ月で大抵のスポーツへの復帰が可能です。

肩関節鏡視下手術の手術創とイラスト図

リスク

術後のリハビリテーションが不十分な場合は関節拘縮を発症する可能性もあります。

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