整形外科

Orthopedics

腰椎分離症・すべり症

概要

背骨の椎弓と呼ばれるところにストレスがかかり疲労骨折を起こしたものです。腰を反ったり、捻じったりするといった動作によってなり易いと言われており、小学校高学年から中学、高校にかけての成長期の子供、またスポーツ選手に多いけがとなっています。早期の発見が重要で発症後早期の場合、安静・スポーツ活動の中止と、コルセットの装着により治癒が期待できます。分離症が進行すると分離滑り症に移行する可能性もあり注意が必要です。

分離症の図とMRI
分離症のCT

症状

成長期でスポーツをしている人の腰の痛み。特に運動時、腰を反る動作、捻る動作時に生じる腰の痛みです。お尻の痛みや脚の痛みを伴うこともあります。

保存療法

スポーツを一定期間休止することが第一の治療です。
初期:硬性コルセットを約3ヶ月間装着(お風呂以外は装着)。(骨がくっつき完治する)
進行期:3ヶ月以上コルセットを装着することもあり。(完治する可能性あり)
終末期:骨がくっつかない→鎮痛剤、リハビリテーション

手術療法

分離症が進行すると分離すべり症となります。日常生活が送れないほどの腰痛・下肢痛などの症状が出現した場合手術となります。

術前、術後のレントゲン
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